①鉛での遮蔽
遮蔽にリンク
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セシウム137からの0.6617メガ電子ボルトのガンマー線に対する鉛の遮蔽能力は、5cmの厚さの鉛ブロックを用いると
403分の1
に低減します。ですから、倍の10cmで遮蔽すると
403x403=162409分の1
の量に低減されます。
ですから、10cmの厚さの鉛板で囲まれた部屋は、かなりガンマー線を抑えることができます。
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②食品や飲み物の計測 |
食品や飲み物では、1kgや1リットルの単位体積当たりに、どの程度のセシウム137が含まれるかを計測し、その際の計測値から、それらの食品や飲み物に、
何ベクレル
のセシウムが含まれるかを計測します。
1ベクレルのセシウム137の量は、6.6億個の原子塊に対応にしています。
ですから、食べ物などに6,6億個のセシウム137が付いていれば、1秒間に1個のベータ線か、あるいはベーター線とガンマー線を同時に出す可能性があります。
ただし、重さからすると、
2.4x10-24グラムですから、計測不能な重さしかありません。
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③計測のための遮蔽
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非常に弱い食品中のガンマー線を測るためには、厚い鉛で囲った箱の中で計測しないといけません。
鉛ブロックと呼ばれる鉛で作られたレンガを積み上げます。レンガといっても、その重さは、5x10x20cmの普通のレンガのサイズで、体積に鉛の密度11.34g/cm3をかけると、
5x10x20x(11.34)=11340g =>11.34kg
と、かなりの重さになります。足の上にでも落としたら、足はつぶれます!!
これを、ブロックの積み木のように、組み上げていきます。
当社でも、このような遮蔽ボックスを設計し、必要な方には受注・製造・販売できるようにするつもりです。 |
④セシウムは、どんな放射線を出すのか? |
134-Csは、ベーター線として、2.059メガ電子ボルトのエネルギーをもつものを出します。
ここで、1メガ電子ボルトとは、電子が100万ボルトの電圧のかかった電極の間で加速されて得るエネルギーのことです。
135-Csは、同じく0.269メガ電子ボルトのベーター線を出します。
137-Csは,1.174メガ電子ボルトのベーター線を出したのちに、安定なバリウム137になるか、0.512メガ電子ボルトのベーター線を出して、そのあとに、さらに0.6617メガ電子ボルトのガンマー線を出して、バリウム137に換わります。
1個のウラン235原子の核分裂の結果、セシウム137原子が1個ができるとすると、同時に1個のルビジウム96の原子も1個できます。
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